2008年12月22日月曜日

【開発】Windows Home Serverをバージョン管理サーバに仕立てる(導入編)

(※以下の文章で「WHS」とあるのはWindows Home Serverの略です)

勤め先では今年の新規プロジェクト分から諸々の都合により、バージョン管理システムをVSSからSubversionに移行した。
VSSの頃と比べると文字コード・改行コードの勝手な(そして不可逆な)改変や、ちょっとした不注意・不精から起こるデグレも無くなり全くのノントラブルで稼動している。(チームの規模が小さいから、というのも理由の一つではあるけど)
このようなバージョン管理システムを個人で導入するのはやや大袈裟な気もするけど、自分のような不精で物忘れのひどい人間にとっては、失敗したときに以前のコードに簡単に戻せること、開発機と別のマシンをサーバに仕立てれば自動でバックアップを取るのと同じ効果があるということ、という2点が非常に魅力的。
幸い、我が家にはメインで使っているPCの他にそれなりの性能のWHS機があることから、これにバージョン管理サーバを導入した。

【サーバ】
SubversionのサーバとしてVisualSVN Serverを利用する。リンク先のDownloadからインストーラをダウンロードする。
インストーラを実行する。インストーラにはApacheが含まれていてWindowsのサービスとして稼動できる。

ライセンス条項を承認するとリポジトリやサーバポートの設定画面となる。

サーバポートは特に競合がなければデフォルトのままでいいと思う。リポジトリに関しては、WHSのドライブの扱いがやや特殊なため、Cドライブは避けてDドライブに新たなフォルダを作成してそこを指定したほうが良い。

決定するとインストールされ、最後にEmailやRSSで(VisualSVN Serverの)更新情報を受け取るか、サーバを実行するかを問われる。前者は任意で。とりあえず起動してみよう。

まだ、リポジトリのルートを設定しただけで、プロジェクトもユーザも(ユーザ)グループも何もない状態。

【クライアント】
まずCollabnet Subversionを導入。サーバ&クライアントではなく、リンク先中程のコマンドラインクライアントをダウンロードしてインストール。

コマンドラインクライアントだと使い辛いので、さらにWindowsのエクスプローラのアドオンとして働くTortoiseSVNを導入。リンク先の「Download」から32bitか64bitか、OSに適したものをダウンロードしてインストール。
(余談:会社ではマスコットキャラから「カメさん」の愛称で呼ばれてる)

いくつか画面が遷移するが、基本的にデフォルトで大丈夫かと。インストール後再起動を促されるので従う。

使用できることを適当なフォルダを右クリックして確認。

「SVN Checkout」と「TortoisenSVN」というメニューが追加されてれば大丈夫。でも英語なので言語パックを入れて日本語化する。別に英語でいい、という人はそのまま。
先ほどのリンク先を下のほうにスクロールすると「Language packs」という項目があるのでそこから自分の言語とOS(32/64bit)に適するものをダウンロードして実行。

終了したら、また適当なフォルダで右クリック>TortoisenSVN>Settingで設定ダイアログを表示、メニュー最上段のGeneralをクリックすると言語が選べる。

日本語でなく中国語とかになてたらアナタだうんろーどしたモノ間違テルアルヨ。

設定を保存するときちんと日本語化できてる、はず。


とりあえず、導入編はこれでおしまい。お疲れ様でした。
でもまだこれじゃ使えないのさ。
WHSを適切に運用してる人には蛇足だけど、設定ではサーバ・クライアントを行き来するのでリモートデスクトップを使えるようにしておくと楽。





続きの設定編はこちら。

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