2008年12月11日

【書評】「ジャーナリズム崩壊」~上杉隆

昨日買ってまだ半分だけど。
上杉氏のblogは購読していないが、コラムはweb上にある場合はたまに読む。
ここ最近森博嗣の著作で文庫になっているものをほぼ読みつくしたので、何か面白いものはないかと書店で物色してるうち、タイトルに魅かれて購入。

氏はニューヨークタイムズ(以下NYT)の記者だったわけだけど、「外」から見た日本のジャーナリズム(というよりは新聞業界といった方が適切か)の現状に絶望しての一連の記事・コラムだと思うし、その思いはこの本の中にも込められてるのは良くわかる。
ただ、いかんせん「舶来信仰」、もっというと「日本はダメだ、欧米はこんなにすばらしいのに論」に毒されすぎているのではないか。
例えばこの本の中でも紹介されているNYT元東京支局長のニコライ・クリストフ氏。「笑われる日本人」の著者と言えば分かる人もいるだろうが、はたしてそんなに「公平な目」を持った人物なのであろうか?正直な話、自分の見識の中では、この人物は日本人を劣る人種と蔑視しているとしか思えない言動を多々とっていたと思ったのだが。また、これはもう2ちゃんねらや一部のブロガーではおなじみの人物(たいしたジャーナリストでもないのに専用のAAまで存在する)であるNYT東京支局の「ノリミツ・オオニシ」は本当にNYTがすばらしいメディアなのであればとっくにジャーナリスト界から追放されていて然るべき人物だろう。

身贔屓はあるだろうし、日本のマスコミ(自分は普段「マスゴミ」と呼んでいるが)が腐りきっているのには同意するのだが、「欧米は進んでる、日本は遅れてる」的な論調は正直食傷気味。
「中の人」ならではの視点・エピソードは非常に興味深い。事例もたくさん載っているのでこの本を手掛かりにして自分でさまざまな角度から検証できる人であれば大変有意義な本だと思う。
ただ、一線を引いてからあれこれ言う姿勢、身内に対して手放しとも思える賞賛はジャーナリストとしては甘すぎるのではないだろうか。


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